マレーシア、マラヤ大学訪問

【ブログ】

3/9~13にかけて、

マレーシア最大の病院であるMalaya大学病院を訪問しました。

今回の訪問はチームプロジェクトである「世界最高水準の放射線治療チームの育成と地域及びアジア近隣諸国への展開」の一環であり、アジア諸国での情報収集を行うことで放射線治療チーム医療や放射線治療技術のアジアへの発信を目的としています。
今回訪問したマレーシアは、専門教育を行う体制が整っておらず、海外で研修することが一般的で、その大半はイギリスで研修を積んでいるとのことでした。
そのため、放射線治療においてもイギリス式が取り入れられていました。

アメリカや日本と大きく異なる点は、臨床腫瘍科(Department of Clinical Oncology)の中に、化学療法部門と放射線治療部門があり、Clinical Oncologistは化学療法と放射線治療両方の専門医であるということです。
そして、海外で学んだ医師がマレーシアに戻り、経験を積み、近年やっとマレーシア国内でも専門医を養成する体制が整ってきたとのことでした。
その専門医プログラムは日本よりもはるかに厳しく、マレーシアの医師達が、どれほど厳しい環境で学んできたのかと痛感させられました。

また、マレーシアでは、医学生のうち女子医学生が50-60%を占めており、臨床腫瘍科の医師8人中7人が女性医師でした。
余程、子育て支援が充実しているのかと思い尋ねると、彼女たちの答えは“No!!! Family’s support” というものでした。
屈託なくそのように話す彼女たちを見ていると、確かに周囲のサポートは必要だけれども、身近な家族が自分の状況を理解し、支えてくれることの必要性もまた大きいものなのだろうと感じました。

技術や知識は教育で補えますが、情熱だけは教えられるものではありません。

放射線治療だけでなく、医療水準もまだまだ先進国には遠く及ばない状況ではありましたが、男性医師はより給料のいいPrivate Hospitalに行ってしまうんだよと言いながらも、“MoreWomen’s Power!!!”と明るく逞しく笑う彼女たちは未来のマレーシアのがん治療を担うエネルギー、そして礎となるのだろうなと感じました。

私も負けてはいられないと、むしろ励まされた形で今回の訪問を終えました。

彼女たちに恥じないように、私もますます頑張りたいと思います。

最後になりましたが、今回の訪問で“Hospitality”という言葉の意味を実感しました。
忙しい中、あたたかく迎えてくださったMalaya大学の皆さんに改めてお礼申し上げます。