人事交流報告会 (京都大学医学部附属病院ー広島大学病院)

当院の放射線治療部門のプロジェクト「世界最高水準の放射線治療チームの育成と地域及びアジア近隣諸国への展開」の一環で、2018年4月〜2019年3月の1年間、広島大学病院と京都大学医学部付属病院で診療放射線技師の人事交流を実施しています。その近況報告やお互いの施設の特徴などに関する理解を深めることを目的とし2018年8月27日に京都大学医学部附属病院にて、12月18日に広島大学病院にて「京大・広大人事交流報告会」を開催しました。

第1回人事交流報告会では「放射線治療分野における業務フロー・職種間連携の施設間比較」及び「放射線治療の照射業務の施設間比較」をテーマとし、人事交流者が発表を行いました。第2回人事交流報告会では「放射線治療の品質管理の施設間比較」及び「新人教育の施設間比較」というテーマで報告を行いました。報告会には医師・診療放射線技師・医学物理士・看護師が参加し、大変有意義なディスカッションが行えたのではないかと思います。

また報告会を通して、それぞれの施設の特色が見えてきたという印象を受けています。広島大学病院の特色の一つはチーム医療に対する取り組みが充実していることです。例えば小児治療ではチャイルドライフスペシャリストの方や病棟看護師との連携をとって治療前プレパレーションをしたり、小児患者ひとりひとりに治療カードを作成するなど、不安を軽減させて円滑に治療が進むような取り組みを行っています。また、強度変調放射線治療や定位照射のような高精度治療の治療計画や品質管理などの業務も診療放射線技師が担っており、放射線技師のスキルアップにおいてはとても充実した環境であると言えます。

一方、京都大学医学部付属病院の特色としては、多様な装置や症例を経験できるという点があります。リニアックは4台あり、Vero-4DRTを使用した肺や膵臓の追尾照射も行っています。また治療計画装置も3種類あり、他施設では得られない経験を積める環境があります。また京大病院では放射線技師の新人教育制度が充実しており、スキルモラルクラウドシステムやクリニカルコーチ制度などを積極的に導入し、他施設にはない新人研修を行っています。

今後は上記のような施設の特色を整理し、放射線治療専門放射線技師の養成プログラムの構築を目標としています。


第2回 人事交流報告会の様子