第5回 広島放射線治療チーム医療研究会を開催いたしました

2021年3月6日(土) 第5回 広島放射線治療チーム医療研究会を開催しました。新型コロナウイルス感染状況を鑑み、今回は本研究会初となるWebと会場のHybrid開催で行われました。

「頭頸部癌の支持療法における効果的なチーム医療」をテーマとして、先進施設である国立がん研究センター東病院における、および、広島大学病院の取り組みの2セッションの構成としました。

 まず初めに、広島大学病院 木内 良明病院長、広島大学病院 放射線腫瘍学 永田 靖教授よりご挨拶を頂きました。
 その後、医学物理士の三木 健太朗先生に本プロジェクトにおける現在までの活動について報告がありました。

 セッション1では国立がん研究センター東病院における取り組みについてリモートでご講演頂きました。
   がん放射線療法看護認定看護師の石井 しのぶ先生より、頭頸部がん支持療法における効果的支持療法と題して、病棟や他職種との連携、放射線看護外来、皮膚ケアの実際についての動画を使用したデモンストレーションなど、即臨床に役立つお話を頂きました。
 診療放射線技師の有路 貴樹先生からは、患者の治療計画から治療までを決められた担当技師でマネージメントするAttending Therapistという新たな概念と診療の実際についてお話しいただきました。
 放射線腫瘍医の全田貞幹先生からは、頭頸部癌支持療法多職種連携開始のきっかけから、人員増を獲得した経緯、先進施設に至るまでの歴史、支持療法をデータとして記録することによる臨床試験の構築まで、幅広い内容で素晴らしい講演をいただきました。

セッション2では広島大学病院における取り組みについて様々な職種の方にご講演頂きました。
 放射線腫瘍医の村上 祐司先生には国立がん研究センターへの訪問で得た知見を活かした、広島大学病院での支持療法の現状についてご報告がありました
 がん放射線療法看護認定看護師の野村 恵先生には、支持療法における看護師の役割についてガイドラインや患者の実例を交えながらご講演頂きました。
 口腔総合診療科の歯科医師、西 裕美先生には広島大学病院で行っている口腔ケアの実際についてや早期・晩期有害事象の予防のための口腔ケアの重要性についてご講演頂きました。
 摂食・嚥下障害看護認定看護師の平山 順子先生には歯科口腔外科病棟での支持療法の取り組みについて、栄養サポートチーム(NST)や緩和ケアチームとの連携も含め分かりやすくご説明頂きました。
 リハビリテーション部門、作業療法士の窪 優子先生には頭頸部がん患者において、患者状態や目的に合わせて行っているリハビリテーションについて、エビデンスと事例に基づきご報告いただきました。

 今回は約200名という大変多くの方にご参加頂きました。
 これは頭頸部癌放射線治療患者への支持療法は、放射線治療スタッフにとっては非常に関心のある領域であることの表れであると感じております。
 本研究会のコンテンツが、皆様の日々の診療に少しでも貢献できれば幸いです。

 最後に、ご講演いただきました先生方、また、ご視聴いただいた多くの医療従事者の方々に心より感謝申し上げます。誠にありがとうございました。