背景
本プロジェクトは、国立大学法人、広島大学の中期計画における戦略番号3「国際交流の推進と地域社会への貢献」における取り組み9「世界最高水準の放射線治療チームの育成と地域及びアジア近隣諸国への展開」に応対するプロジェクトです。
技術発展を背景としてがん治療の中核を担う立場となった放射線治療が、今なお増加を続けるがんを征圧するためには医療機関や企業、地域単独での活動では時間、コストの面で限界があります。これに対応するための優秀な人材、高度な技術及び情報基盤を有効に活用できるためのハブ機能を広島大学の役割として構築し、世界最高水準の放射線治療の体制を実現するとともに、アジア近隣諸国へもハード・ソフトのセットをチーム広島から発信する事を目的としています。
活動の方針
プロジェクトでは主に下記の内容の活動を行っていきます
[技術の創生・チーム育成]
最高水準の教育
最高水準の教育
・テキサス大学MDアンダーソンがんセンターをはじめ人材を派遣し、チーム医療におけるノウハウと最高レベルの技術を輸入し、広島大学及び日本の治療技術向上を図る。
治療チームの育成
・教育で得た知識を共有し、チーム医療実践を目的としたスタッフ研修を実践。
[基盤整備]
地域医療連携ネットワークの基盤調査と地域展開
・広島がん高精度放射線治療センター開設事業のネットワーク網と地域医療連携システムの構築と地域への展開。
[情報発信]
地域の均てん化の推進
・地方大学・地域医療施設へ人材派遣や技術発信をとおして地域における治療技術のレベル向上へ貢献する。
海外への技術輸出
・既に実績のあるベトナムを中心にアジアへ放射線治療技術をチーム医療として輸出
リーディング大学院を利用した人材育成と情報発信。
教育システムの構築
・医師・放射線技師・看護師・医学物理士のための教育システムの構築と研修システムへの展開。
年間計画
プロジェクトは平成28年度から平成33年度にかけて推進します。柱となる活動を4つ設け、更にそれを9つに細分化して進捗を管理しています。それぞれの活動に担当者を割り振り、実際の活動を推進するサブグループを形成しました。